高橋源一郎さんについて
1959年尾道の生まれ。
『さようなら、ギャングたち』第4回群像新人長篇小説賞優秀作受賞。
『優雅で感傷的な日本野球』で第1回三島由紀夫賞受賞。
『日本文学盛衰史』で第13回伊藤整文学賞受賞。
灘高卒業後、横浜国立大学に入学するも、授業には全部で5回しか出ず
全共闘に参加し除籍、逮捕される。
東京拘置所の体験が元で一種の失語状態になる。
その後、土木作業などの肉体労働を10年ほど行う。
これまでに4回離婚し、5回結婚している。
要約
和歌山県に「きのくに国際高等専修学校」という学校がある。
きのくに子どもの村学園
先生と呼ばれる大人がいない、宿題もテストもない、
一風変わった学校で2日間高橋源一郎が講義した内容が書籍にまとめられる。
1日目・たぶん、読んじゃいなよ!
・ソクラテスもイエスも自分で書いていない、正しい読み方を作らないためだ
・絶対にありえないことは絶対にありえないのか
・自殺をしてもいいのか、この問いに正解はない
2日目・なんとなく、書いちゃいなよ!
・小学校と工場には共通点がある、今の教育の特徴とは
・考えるときの基準は自分しかない
・渋谷109方式、見られることで美人になる
感想
世の中のことを一歩引いて見て、問題点を挙げることが文学とか哲学の
役目の一つであると思っている。
本書もそういう観点で書かれている。
一歩引いてみる人ばかりになっても、世の中成り立たないと思うけど、
やっぱりそういう人たちも必要だと思う。
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