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タイタス・アンドロニカス

あらすじ

ローマの軍人タイタス・アンドロニカスはゴート族との戦争に勝利し、ローマに凱旋する。

ゴート族との戦いで亡くなった者たちへの弔いとして

ゴート女王タモーラの息子を処刑する。

タモーラは深い悲しみにくれ、タイタスへの復讐を誓い、

その美しさを武器にローマ皇帝に取り入り、ローマ皇后となる。

タモーラは復讐として、タイタスの大事な娘ラヴィニアを

二人の息子たちに強姦させ、舌を切り、両腕を切断する。

さてと、その舌でしゃべれるなら、言いつけてこい、誰に舌を切られ、誰に犯されたか。
思ってることを書いて、ばらしちまえ、その二本の切り株で字が書けるなら。

結局、ラヴィニアは口を使い時を書くことで犯人をタイタスに知らせる。

真実を知ったタイタスは悲しみにくれ、タモーラへの復讐を誓う。

タイタスは外からはローマ皇帝、皇后(タモーラ)、

身内からは長男ルーシアスとラヴィニアを含めた大勢の人々を呼び宴を開く。

タイタスはまず皆の前でラヴィニアを殺してしまう。

タモーラが二人の息子が見つからないことを告げると、

タイタスは「息子たちはお前が今食べたパイの中にいる」と告げ

タモーラを刺し殺してしまう。

タイタスは激怒したローマ皇帝に殺され、それを見たタイタスの息子

ルーシアスがローマ皇帝を殺してしまう。

感想

シェイクスピア劇で最も残酷かつ暴力的な作品。

救いようのなく、背筋がぞっとする作品。

なぜ、タイタスはラヴィニアを殺してしまったのか。

ラヴィニアは何も悪くない。強姦され暴力を受け、最後は父親に殺されてしまう。

おそらく、タイタスは本当に娘のことを考えた時に

どうするのが正解なのか考えに考えたのではないか。

殺すのが正しい行為とは言っていない。

ただ、ラヴィニアの今後を考えると、両腕がなく話すこともできなくなっている。

当時の風習は処女の価値を高く評価するものだったので、強姦されたラヴィニアに

引き取り手は現れるのかわからない。

最終的にルーシアスが生き残るが、ラヴィニアを殺す時点では

タイタスもルーシアスも生き残るかわからず、ラヴィニアの今後も不透明である。

もし、自分がタイタスだったラヴィニアをどうしただろうかと考えてしまった。

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※アニメ「PSYCHO-PASS」8話より