あらすじ
均一な街、均一な顔、均一な食べ物にいやけがさすと、
父は僕を均一からカルチャーショックに連れて行く。
見慣れた都会から、見たこともない街へ15時間はかけていくそうだ。
僕は、カルチャーショックを強要する父の旅行にあきあきしていた。
非日常的な世界にも、連れてこられすぎていて
非日常性は感じられなくなり、驚きを強要されていると思っていた。
僕は旅先のカルチャーショックで
父から離れ、海辺にいる老婆に話しかけにいく。
「おまえは均一からきたのか?かわいそうに」
感想
住んでいる街、よく出かける街、周りの人々、口にする食べ物を思い浮かべてみてほしい。
それらが、均質で没個性的で取り換え可能なものだと思ったことはあるだろうか。
このように書いたが、個人的にはあまりそういう考えはないのだが
たしかに、街も食べ物も人も均質でつまらないと
「僕」や「父親」が言いたいのもわかる。
東京に住んでいるが、街については均質だと思っている。
似たような店やビルが並び、ここでなくてはいけないというところはない。
食べ物も、お金を払えば似たようなおいしい料理を食べることができる。
人間も、みんな考えていることは大同小異だ。
読者のみなさんはどうだろうか?
周りの街、食べ物、人は均一に見えたことはあるだろうか?