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笑う月 安部公房

笑う月は安部公房のエッセイ的作品

作者は小学校から笑っている月に追いかけられる夢を見るという。

その月は花王石鹸の商標を正面から見たような顔をしているそうだ。

夢や睡眠に対する見解がつづられた数ページで読み切れる作品である。

みなさんも何かに追いかけられる夢を見て

恐怖で汗びっしょりになりながら目覚めたことはないだろうか?

基本的に逃げる夢を見たときは、何かに不自由を感じていたり、束縛をされているなど不安や精神的ストレスを感じている事が多く、逃げている対象は「物」なのか、「人」なのか、どのように逃げるか、どう感じたのかで夢の暗示する事柄は違ってきます。

恐怖の極限のイメージが、投影された結果に違いないが

作者も「なぜそれが笑う月なのだろう」と書いている。

夢とはいえ、笑う月が追いかけてくるというのは、作品の世界観にも似ている。

ちなみに、個人的には最も怖いものは鰐だ。なぜか鰐だ。