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今村夏子 あひる 感想

あらすじ

我が家にあひるがやってきた。

新井さんという知り合いの方が息子夫婦と暮らすために引っ越しをし

もうあひるが飼えなくなったので、我が家で引き取ったのだ。

弟が結婚して出て行ってから、すっかり寂しくなった我が家だが、

あひるを目当てに近くの子どもたちが家に集まるようになりにぎやかになっていく。

あひるの「のりたま」は、家に来てから具合が悪くなり

病院に行ってから2週間くらいで家に戻ってくる。

私は帰ってきたのりたまを見て、以前ののりたまとはどこか違う気がしていた。

父と母は子どもたちの相手を喜んでするようになり

家にあげて、お菓子を食べさせたり食事を作ってあげるようになった。

一方で帰ってきたのりたまも日に日に具合が悪くなり・・

感想

芥川賞で今村夏子さんのことを知り「あひる」で二冊目

二冊しか読んでいないけど、感じた特徴は

・文章は読みやすいし、ストーリーも面白い

・ストーリー的には展開が予想できない(良い意味で裏切られる)

・風景描写は少ない

・名前など固有名詞はない

・一人称で女性(語り手の役割で、主体的に周りとかかわっていくタイプではない)

・序盤から中盤までは日常的~少し非日常的なことの描写があり、

終盤にかけて事件があり、最後は日常に戻っていく

・事件というのも、すごい深刻なものとかではない(誰か死んだりはしない)

先日芥川賞をとり、まだ長編とかを書ける時期ではなく

ある程度の長さで話を終わりにする必要があるのが上記に関係しているかもしれない。

※風景描写や個人の詳細などにつっこんでいくと長くなるので。。

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