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猫の事務所 あらすじ

〇あおぞら文庫

軽便鉄道のそばに、猫の歴史と地理をしらべる事務所がありました。

事務長は大きな黒猫、一番書記は白猫、二番書記は虎猫、三番書記は三毛猫、四番書記は竃猫でした。

仕事はこんな感じ

「わしは氷河鼠ひようがねずみを食ひにベーリング地方へ行きたいのだが、どこらがいちばんいいだらう。」
「うん、一番書記、氷河鼠の産地を云へ。」
一番書記は、青い表紙の大きな帳面をひらいて答へました。
「ウステラゴメナ、ノバスカイヤ、フサ河流域であります。」

竃猫)tというのは、生れ付きの名前ではなく毛皮が薄いため、かまどの中で寝る癖があるために、体が黒くなっている猫です。

その体から他の猫達からは除け者扱いされており、ある日唯一の味方だった事務長にも嘘を吹き込まれ嫌われてしまう。

その後、他の猫達に仕事道具を取り上げられ、完全に無視されてしまいます。

事務所の中は、だんだん忙しく湯の様になつて、仕事はずんずん進みました。みんな、ほんの時々、ちらつとこつちを見るだけで、たゞ一ことも云ひません。
そしておひるになりました。かま猫は、持つて来た弁当も喰べず、じつとひざに手を置いてうつむいて居りました。
たうとうひるすぎの一時から、かま猫はしくしく泣きはじめました。そして晩方まで三時間ほど泣いたりやめたりまた泣きだしたりしたのです。
それでもみんなはそんなこと、一向知らないといふやうに面白さうに仕事をしてゐました。

その様子をたまたま眺めていた獅子が事務所の解散を命じる。

「お前たちは何をしてゐるか。そんなことで地理も歴史もつたはなしでない。やめてしまへ。えい。解散を命ずる」

語り手が「半分獅子に賛成」と言い、話は終わる。

参考URL

  こんにちは。   宮沢賢治の作品は不思議系ばかりでなく、社会の問題や人の生き方を童話と…

『猫の事務所/宮沢賢治』の狐人的な【読書メモと感想】。かま猫が職場でいじめられる。いじめられる方もその原因を解決する努力をすべきかもしれないが、それが体質とかだと難しい場合もある。いじめは有用な社会システムという話もある。