あらすじ
ある牛飼いが語る。
オツベルときたら、たいしたもんだ
ある日、資産家のオツベルの元に白象がやってくる。
オツベル白象を手なずけるが、ひどい命令をしすぎて
白象の仲間の反感を買い、ふみつぶされてしまう。
グララアガア、グララアガア
牛飼いの語りが終わった後、最後に謎の一文で終わる。
おや〔一字不明〕、川へはいっちゃいけないったら。
最後の謎の一文について
ネットで調べると
物語の語り手である牛飼いが牛or話を聞いていた子どもに向かって「川に入ってはいけない」と言った。→物語から日常の世界に戻っていく。
かつ以下のようなことが暗に示めされている。
・象が最初に行った労働が川に行くことだったことから川が不吉を呼ぶものとして扱われている。
個人的には・・
これ、結論は、オツベルの水死体である。
おや〔一字不明〕、川へはいっちゃいけないったら。
「川へ入っていけない」と「川へ行ってはいけない」の二通り解釈できる
川は遠くにあって、川の方に行こうとする人に「川へ行っちゃいけないよ」と呼びかけている。
なぜなら、そこにオツベルの死体があるから
第五土曜日の冒頭に牛飼いは以下のように言う。
オツベルかね、そのオツベルは、おれも云おうとしてたんだが、居なくなったよ。
オツベルは象につぶされたので、おそらく助かってはいない。
ただ、牛飼いは「居なくなった」と言い、おそらく聞き手のことを思いやり、
オツベルの死を聞き手に伝えようとしていない。
この、牛飼いのスタンスを考えると、最後に何の突拍子もなく
「川へは行っちゃいけない」というセリフでオツベルの死体を聞き手に見せようとしない
のは納得できる。
象が出てくるのと「オツベル」っていう名前なので、舞台はインドだろう。
インドはめちゃくちゃ水葬やっている。主にカンジス川
ちょっとぞっとするけど、これが自分的解釈。